事故で高額賠償も 自転車の安全運転、子どもに教えるには

子どもが自転車事故の加害者になる事例が注目されています。子どもたちに安全な自転車の乗り方を身に付けさせるにはどうしたらよいのでしょうか。また不幸にして事故を起こした場合を考えて、どのような備えをするべきなのでしょうか。

意外と見落とされている火災と自動車の保険

 不幸にも自分の子どもが自転車事故に巻き込まれる、あるいは事故の加害者になる場合も想定して、その備えをしておくことも重要です。

 クルマの運転には保険加入が義務付けられています。一方で自転車の運転については保険加入が任意。自転車にはクルマより気軽に乗れるイメージがあり、わざわざ保険を掛けてまで乗ろうという人はまだ多くないでしょう。

 しかし、前述した高額賠償の例もそうですが、自転車であってもひとたび事故が起きた場合は大きな被害を受けたり、あるいは被害を与えてしまうことも少なくありません。自転車に乗る人は保険に加入しておくことが自分や家族、それに周りの人も守る最善策ではないでしょうか。

 自転車保険については、ショップで自転車を購入したり点検整備を受けた際などに加入できる「TSマーク付帯保険」が一般的。「TS」とは「Traffic Safety(交通安全)」の略で、青色や赤色のロゴマークと、「普通自転車点検整備済」の文字が入ったシールを見たことがある人もいると思います。

 これは、自転車安全整備士の有資格者が正しく整備した自転車を「安全なもの」と保証。自転車に乗っていた人への傷害保険と、自転車に乗っていた人が第三者に損害を与えた場合の賠償責任保険が付帯される仕組みです。

「青色TSマーク」では1500円程度の保険料(点検・整備代金)で30万円の傷害補償と1000万円の賠償責任補償が、また「赤色TSマーク」では2000円程度で100万円の傷害補償と5000万円の賠償責任補償がそれぞれ受けられます(「赤色TSマーク」の金額は2014年10月以降)。

 そのほか意外と見落としがちなのが、すでに加入している火災保険や自動車保険。その特約で自転車保険が付けられる場合もあります。自分では気づいていないだけで、すでに特約としてカバーされている場合も少なくありませんので、保険会社や代理店に確認してみるとよいでしょう。

【了】

Writer:

1978年生。子育てアドバイザー、自転車安全利用コンサルタント。主婦目線で子どもと自転車を考える「おやこじてんしゃプロジェクト」を立ち上げ全国へ広げた実績から、数多くの自治体に自転車に関するアドバイザーとして参画。子育てアドバイザーとして、家族が笑顔で暮らせる社会づくり実現に向けた活動も行う。東京都自転車安全利用推進計画協議会委員、安全で快適な自転車利用環境創出の促進に関する検討委員会委員ほか。

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