火災で揺らいだ新幹線、行先は 防犯カメラと運転台の連動も

2015年、初の火災が起こってしまった新幹線。それそのものに問題があったわけではありませんが、この安全対策、どうしたら良いのでしょうか。そうしたなかJR東海は、新たに防犯カメラと運転台の連動を開始させます。

「新幹線」にとって大きかった2015年

 インドやアメリカ・テキサスでの導入計画が進展するなど、今年2015年は「日本」を代表するもののひとつ「新幹線」にとって、大きな年になりました。

 ですが「新幹線」にとって、忘れられない年にもなってしまいました。1964(昭和39)年に「世界初の高速鉄道」として誕生したのち、約50年におよぶ歴史で初めて、火災が発生したことです。

 2015年6月30日、東海道新幹線の東京発新大阪行き「のぞみ225号」車内で男性がガソリンをかぶり、焼身自殺を実行。この男性と、巻き添えになった女性1人が死亡しています。

「新幹線」に問題があったわけではありませんが、これを受けて新幹線を運行するJR各社は今後、乗降用ドアのあるデッキ部のみならず、客室内へも防犯カメラの設置を進め、その映像を常時録画。セキュリティの向上を図る方針を示しました。

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火災事件を受けて搭載された防煙マスクと防火手袋を用い、行われた訓練(2015年11月、恵 知仁撮影)。

 また、事件が発生した東海道新幹線を運行するJR東海は、防煙マスク・防火手袋を新幹線車内へ搭載することを決定。11月25日に三島車両所(静岡県)で実際にそれを用いた訓練を行ったほか、さらに12月17日には、同社の柘植康英社長が会見で新たな対応策を発表しました。防犯カメラと非常ブザー、そして運転台の連動です。

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コメント

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1件のコメント

  1. 新幹線が安全だったのは、過去の事。今まで単に運が良かっただけ。既に車両絡みで3名死亡してるんですから。
    理由を付けて死亡事故無しと偽っていただけ。
    又、在来線と軌間が別だった事が幸いして事故が起こりにくいだけで、新幹線が安全なシステムとは言えない。
    なんといっても、逆走が出来ないため、一度トラブルと軌道上に数珠つなぎで閉じ込められるという欠陥がありますから。