【今日は何の日?】あこぎという駅が開業

12月31日、あこぎという駅が開業しました。

 1893(明治26)年の12月31日。参宮鉄道が津駅から延伸されたことに伴い、同区間に阿漕駅が開業しました。現在のJR東海・紀勢本線で、三重県津市に所在。駅名は「あこぎ」と読みます。

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阿漕駅は津駅の隣にある(2013年4月、恵 知仁撮影)。

「あこぎ」という単語には「強欲」「ずうずうしい」といった意味がありますが、この阿漕駅は、名前の由来がそれに関係しています。

 同駅に近くには伊勢湾が広がり、阿漕浦と呼ばれている場所が存在。そこはかつて伊勢神宮への供物を獲る漁場で、禁漁地でした。しかしそこで密漁を繰り返し、捕えられた漁師がいたことから、「あこぎ」が「度重なる」「しつこい」という意味で使われるようになり、現在のように意味が転じていったとされています。

 紀勢本線の阿漕駅は、この「あこぎ」という単語が生まれた阿漕浦が名前の由来です。

 ちなみに現在の阿漕浦では、潮干狩りや海水浴が楽しめます。

【了】

【写真】隣の日本一名前の短い駅

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1件のコメント

  1. こんにちでは「あこぎ」という言葉を知っているだけでインテリに列せられよう。