• 2021.01.07
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1月7日、貨車連結で現在運行されているケーブルカーが、「不要不急線」として営業休止になりました。

　1944（昭和19）年の1月7日。信貴山急行電鉄の信急鋼索線が、「不要不急線」として営業を休止しました。大阪府八尾市を走る、現在の近鉄西信貴鋼索線（西信貴ケーブル）です。

　1941（昭和16）年8月、日本政府は武器生産に必要な金属資源の不足から金属類回収令を公布。輸送量が少ない、観光などが中心で軍事的な重要度が低い、代替輸送が可能である、といった鉄道路線が営業休止にされ、線路の撤去が行われました。この対象になった路線のことを「不要不急線」と呼びます。

「不要不急線」のなかには戦後、復活を果たしたものもあれば、そのまま廃止になったものもあります。この現・西信貴ケーブルは1957（昭和32）年、営業が再開されました。

　ちなみに西信貴ケーブルは、山側に貨車を連結して運行する珍しいケーブルカーです。

【了】