「ビートルズ」「冴羽りょう」も惚れた!? 名車「ミニ」を愛した有名人たち 年末ドラマにも出るぞ!

1959~2000年にかけて生産されたBMC「ミニ」は、長年にわたって多くの人々から愛され続けたイギリスの傑作小型車です。イギリス初のクラスレスカーとなったこのクルマの愛好家の中には意外な人物も多くいました。

「女王からメイドまで」庶民だけでなくセレブにも愛される

 今でこそ、イギリスにおいても徐々に階級間の経済格差などは縮小しつつあるようですが、それでも各々の所属階級に応じて文化、職業、生活スタイルなどの違いは依然としてあります。もちろん、その格差は所有するクルマにも表れており、上流階級はロールスロイス、中産階級はジャガー、労働者階級はフォードやヴォルクスホール(ボクスホール)というように異なります。

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2024年11月3日(日)に静岡県浜松市で開催された『第32回ジャパンミニデイ in 浜名湖』での一葉。1959年から41年間の長期にわたって生産されたBMC「ミニ」は、世界中に大勢のファンがおり、生産終了から四半世紀近く経った現在でも愛好家の手で大切に保存されている(山崎 龍撮影)。

 ところが、BMC「ミニ」はこうした階級の垣根を越えて、すべてのイギリス国民に受け入れられたのです。これは前例のないことであり、伝統的なイギリス社会ではエポックメイキングな出来事でした。

 最初に「ミニ」を買い求めたのは、このクルマの合理性と革新性を高く評価した上流階級やインテリ層でした。デビュー間もない頃の「ミニ」は、風変わりなデザインから販売の滑り出しは芳しいものではありませんでしたが、安価なコンパクトカーでありながら上流階級の人々が混雑したロンドン市内で乗るためのセカンドカーとして買い求めたことから注目を集め、やがてはクルマとして正当に評価されるようになったことで、徐々に中産階級や労働者階級にも普及していったのです。

 こうした経緯からBMC「ミニ」は、庶民だけでなく世界のセレブリティにも愛されることになります。そのような「ミニ」を愛したセレブリティの中でも、もっとも社会的な地位が高いオーナーが故・エリザベス2世女王でしょう。女王は公務ではロールスロイスやディムラー(ダイムラー)を使っていましたが、プライベートで自らハンドルを握るときには、運転のしやすさから長らくBMC製のオースチン「ミニ」を愛用していたそうです。

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