「ここ有料道路だったの!?」がやけに多い“千葉県”なぜ? 今やフツーに使ってる“実は神ルート”な道たち

有料道路として開通し、長い年月をかけて無料開放された一般道が特に多いのが、千葉県です。一般道になるとその存在は埋もれがちですが、その道路がいかに恩恵をもたらしているか、改めてわかるかもしれません。

千葉外房有料道路(2023年2月無料化)

 千葉市と九十九里地区を結ぶ道路の代表格は、東金市へと走る有料の千葉東金道路ですが、その南にほぼ並行して茂原市へ向かう道として整備されたのが「千葉外房有料道路」です。通行料金も安く、また京葉道路と直結していないため通行量も比較的少なく、千葉東金道路の混雑時の抜け道としても機能しました。

 当初は2013年の無料開放を予定していましたが、周囲の交通状況などから、北側の誉田区間が2007年にまず無料開放され、南側の茂原区間はいったん値下げした上で、2023年に無料開放となりました。

東総有料道路(2018年4月無料化)

 東関道大栄IC付近から東に走り、成田市と旭市を短絡するルートとして整備されたのが「東総有料道路」です。片側1車線の対面交通で、平面交差や信号もある道路ですが、付近の他の道路が丘陵地帯をうねうねと走る線形であったことから、十分な時短効果を持つ道路として機能しました。

房総スカイライン有料道路/鴨川有料道路(2019年4月無料化)

「房総スカイライン有料道路」「鴨川有料道路」は、山深い房総半島を一体としてほぼ南北に貫き、内房の君津市と外房の鴨川市を結ぶルートを形成していました。

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2019年無料化の房総スカイラインの鴨川側入口、君津市笹。左が旧房総スカイライン有料区間。君津IC方面と鴨川方面を結ぶルートとして今も重宝されている(乗りものニュース編集部撮影)。

 房総スカイライン有料道路は当初2008年に償還、無料開放を予定していましたが、利用者が想定よりも伸びなかったことから、鴨川有料道路との「プール制」が採用され、償還期限が延長され続けました。

 なお正式な無料化は2019年4月ですが、房総スカイライン有料道路は近隣道路のトンネル内崩落事故での通行規制による迂回路として、2013年2月からの暫定的な無料開放措置が続き、実質的にはこのときからの無料開放となっています。

【ここ有料だったの!?】今じゃ信じられない千葉の「元有料道路」(地図/画像)

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