国鉄気動車が全車引退 JR各社で初 新車は人と鹿に優しく JR東海
新型ディーゼルカーは人、そして鹿にも優しく
国鉄型ディーゼルカーの全車引退について、JR東海は「より一層、安全性とサービスを向上させるため」としています。
引退したキハ40系の替わりにJR東海が導入した新型のキハ25形ディーゼルカー(2次車)は、軽微なうちに故障を検知できるようにする「振動検知装置」や、鹿と衝突した際に致命傷を与えず線路外へ押し出す「鹿衝撃緩和装置」の搭載、車いすでも使えるトイレといったバリアフリー対応、省エネであるLED照明の採用などが特徴の車両です。
山間部を走る鉄道路線では鹿との衝突による遅延、車両の破損などが問題になっており、各地の鉄道会社で線路にライオンのフン成分を撒く、鹿検知装置を設けるといった対策が行われてきました。
JR東海が2012年から行った「鹿衝撃緩和装置」のテストでは、「鹿を線路外へ押しのける割合が、非設置車両と比較して約13%高い」「運転再開までに要する時間が、非設置車両と比較して平均約3分短い」「30分以上の遅延が1件のみ(非設置車両では6件発生)」という効果が出ています。
沿線の皆さん、おめでとうございます。これで古くて速度も快適性も低い車両に我慢する事は無くなり、鉄道利用が快適になりますね。
たいして利用しない鉄オタの方々は旧車の引退を残念がるのかもしれませんが、料金を払って普段から利用している人たちの利便性・快適性が優先されるべきなのは、当然の事です。ライターの皆さんも鉄オタ目線の片寄った報道にならないよう、御留意ください。