南北線9000系、ホームドア意識したデザインに 東京メトロ
東京メトロが、南北線の9000系電車(1次車)について内外装をリニューアル。ホームドア越しでも南北線だと認識しやすいデザインに変更されます。
全車両にフリースペース設置
東京メトロは2016年3月29日(火)、南北線を走る9000系電車をリニューアルし、8月中旬から順次運行を開始すると発表しました。
対象は9000系電車のうち、運行開始から24年が経過している1次車(01~08編成)で、内装や搭載機器などを更新します。
具体的には、車内の端にある4人がけのボックスシートを撤去して、向きがレールと平行のロングシートや、車いすやベビーカーの人が利用しやすいフリースペースに変更。現在は1編成あたり2カ所しかないフリースペースが、リニューアルにより6カ所(1両に1カ所)へ増えます。
また、荷物や人が座っている人に触れないよう、座席横の仕切りを大きくします。
外観も、柔らかさと躍動感を感じてもらえるよう、エメラルドグリーンの帯を波の形に変更。さらに、車体下半分を隠してしまうハーフハイトタイプのホームドア越しでも南北線の電車だと認識しやすくするため、車体上部にも帯が追加されました。
このほか、駆動系の制御装置に効率の高い「フルSiC素子」を採用し、車内の照明や冷暖房などに使う電気をつくる補助電源装置(SIV)に「並列同期/休止運転方式」を導入するなど、省エネルギー化による環境負荷の低減が図られます。
【了】
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