「元町・中華街」駅名の「・」なぜ必要? 実は増えてる「・」付き駅&IC …無いとどうなる?

「元町・中華街」など、駅名に「・」を付けるケースがにわかに増えています。駅名が長くなる傾向が背景にありますが、高速道路のICは、もっと複雑な事例も出てきています。

羽田空港だって「・」つき駅名

 横浜を代表する観光地、元町や中華街の最寄り駅が、その名もズバリ「元町・中華街駅」(みなとみらい線)です。東急東横線や東京メトロ副都心線直通電車の行先として、埼玉方面でもよく見かける駅名です。

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元町・中華街行き(画像:PIXTA)。

 ところでこの駅、なぜ「・」がついているのでしょうか。

 いまや2つ以上の地名や有名スポットを組み合わせた「合成駅名」は当たり前です。副都心線であれば、東京都練馬区小竹町と板橋区向原にまたがる「小竹向原駅」がありますが「・」はありません。

 合成駅名は「・」が無い方が一般的。JRだと、群馬県の「万座・鹿沢口」駅(吾妻線)が全国で唯一となっています。

 それでも、2つ以上のスポット名のあいだに「・」が入るケースがある理由は、多くの場合、要素をしっかり区別して分かりやすくするためです。

 たとえば京急の「羽田空港第1・第2ターミナル」駅。これは「・」がないと逆にしっくりこないでしょう。多摩都市モノレールの「中央大学・明星大学」駅も、どちらかといえば「・」があってほしいところではないでしょうか。その隣駅は「大塚・帝京大学」ですが、このケースでは「印旛日本医大」(千葉県、北総線)のように「・」無しも存在します。

「元町・中華街」駅の場合は、もともと「元町駅」という仮称でした。これに中華街を加えて「元町中華街」とするよう要望されたところ、今度は元町の関係者からの要望もあり「・」で区別された経緯があります。

 京急逗子線の終点である新逗子駅(神奈川県逗子市)が2020年に、ブランド力をもつ葉山町のアクセス駅であることもアピールすべく「逗子・葉山」駅と改称したように、駅名の要素が多くなったり、長くなったりする場合に「・」で区別するケースは増えています。

【ほらね「・」あった方がいいでしょ?】これが「日本一長い駅名」と「日本一長いIC名」です(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 確かに、なぜ「元町・中華街」なのか、すごいよく解かった。

    ”・”を外すと、「元町中華街」になるけど、読み方次第で

    「元、町中華街」と、全然違う意味合いになってしまう。

    強く納得