トランプ愛機 日本の航空会社、なぜB757だけ導入ゼロ?
日本の事情に合わなかった757、しかし日本で見ることは可能
日本では1970年代後半、マクドネル・ダグラス社のDC-10型機やボーイング社の747SR型機など、機材の大型化が進行しました。空港の発着回数を増やすことが難しいなか、旅行需要が爆発的に高まっていたため、一度に多くの乗客を運べる機材が必要とされたのです。
一方で、737型機などの小型ジェット機も、離島路線や地方路線を中心に導入されました。737型機は機内の通路が1本で「ナローボディ」と呼ばれており、エコノミークラスでは通路を挟んで左右に3席ずつが配置されます。
757型機は、胴体がこの737型機よりひとまわり大きいものの、同様の通路と座席配置を持つ「ナローボディ」の機材です。
それに対し757型機と同時期に開発され、日本の航空会社が多く採用した767型機は、2人・通路・3人・通路・2人という座席配置の「ワイドボディ」を持ち、座席数230ほどの中型機です(767型機は「セミワイドボディ」ともされる)。
737型機よりひとまわり大きく、767型機より通路や座席数が少ない757型機は、両機種の中間的な存在といえます。そして限られた発着回数のなか、多くの乗客を運ぶ必要のあった時代、日本では通路が複数あり乗客の動線確保が容易で座席数も多い767型機のほうが適していた――それが、国内航空各社が757型機ではなく767型機を選んだ理由のひとつと考えられます。
757型機は、エアバスA320シリーズや737型機の大型化によって需要が停滞。ついに日本の航空会社へ導入されることなく、2005(平成17)年に製造が中止されました。
しかし世界ではいまもなお飛び続け、日本では現在、デルタ航空が国際線への乗継便として設定する関西~成田線や、成田を発着するパラオやグアムなどへのリゾート路線を中心に、757型機を運航しています。
【了】
Writer: 宮下裕子(航空&旅ライター)
航空・旅ライター。1986年徳島県生まれ、羽田在住。大学はアメリカへ留学し、在学中に各国を旅した経験がある。現在は会社に勤務しながら、航空や旅を中心としたテーマで書籍やムック本などへの執筆活動を行う。
ボーイング社の民間ジェット機では他にもB717(開発は吸収したMD社),古くはB707,B720も日本の
航空会社は採用していません!
ですからB757だけ採用していないとの記事は誤りです。
「727、737、747、767、777、787と順を追うように導入してきました」という前振りがあるのだから、その範囲内に於いては「757だけ採用していない」という記述も間違いではないでしょう。
なぜアメリカが757を必要としたのか、という視点が欠けているのが残念です。ワシントンのロナルド・レーガン空港(旧ナショナル空港)とニューヨークのラ・ガーディア空港は、セミ・ワイドボディ機の就航が禁止されています。757/767開発当時のこの2空港運用の主力であったB727の置き換え需要があり、米大手航空会社は通路1本の新機種を必要としていました。当時は737では727の置き換えはサイズ的に厳しい状況だったことから、B757がキックオフされました。そもそも日本の航空会社の需要とは関係ないところで開発されたので、購入対象になりえませんでした。但し、767と共同開発だったことから、スペック的には過大なエンジンを搭載しており、高地空港への就航に有利だったことから、中央アジアや南米のキャリアも発注しています。
なぜアメリカが757を必要としたのか、という視点が欠けているのが残念です。ワシントンのロナルド・レーガン空港(旧ナショナル空港)とニューヨークのラ・ガーディア空港は、セミ・ワイドボディ機の就航が禁止されています。757/767開発当時のこの2空港運用の主力であったB727の置き換え需要があり、米大手航空会社は通路1本の新機種を必要としていました。
子供の頃、 「ジャンボはB-747。その次は757のはず。なぜ767なのか?」と大人に聞くと、
異口同音に「757は途中で作るのを止めたんじゃないのかな」と言われた。
親も学校の先生もみんな、「B-757は存在しない」と思い込んでいた。
大人の常識も怪しい。。。。
他の方が書かれている通り757の特性について記事が間違っている。機体サイズに対してエンジン推力が大きすぎる757は日本での需要はそもそも見込めなかった(実際にANAは単通路のA320から派生したA321を採用)
また米空軍ではC-32として採用されており、大統領以外の政府高官が来日する際などに横田基地などでも見る事ができる
767や777、787などは日本がリスクシェアリングパートナーとして開発からさんかして、相応の生産も分担してるが757はそれが無いのが一番の理由じゃないでしょうか?
757の多くの部分は、日本製が使われている。例えば、ラバトリーは横浜ゴムとか、機体の一部、ギャレーのから一部とか。
767と757は、コモン・タイプレーティングと言う、1機種で、2種類の型式証明が取れる期待だったが、当時の運輸省の反対と実現したらパイロット組合が反対下と推測できる。
B757に搭乗したことがありますが、
確かに国内線には無理があるのかも知れません。
DC-9に似ているかも。
(エンジンやシートの配列は異なりますが)
長距離の地方の国内線ならば導入出来るとは思いますが、
融通が利かないかも知れません。
ニューヨークからラスベガス行くときに乗りました。貴重。
BAでロンドン・ヒースロー パリ・シャルルドゴール 1間を755で往復しました、
その時755って有るんだと知ったかもしれません、航空会社によって違うでしょうけど
座席のテーブルも簡素で、いかにも国内線という感じでした。
通路を挟んで座席3列の配置は結構つらい。特に窓側に座ると、出るときにドアが開いて人が動き始めるまで座席を立って荷物を取り出せないことがあるからイライラする。
貨物輸送の面もあったよね。
767は、標準サイズの航空コンテナだと2列に積めないが、専用コンテナだと2列積載が可能。
そして、導入機数が多いことから、専用コンテナを導入してもメリットはある。
757は、イメージとすれば737というよりも727に近い為、航空コンテナを積んだとしても一層小さいサイズになってしまい、貨物の積載量が少ない。
757はほぼ同じサイズの727の置換えとして導入する会社が多かった。ただ日本の場合は同時に航空需要が上がったのと、羽田なんかは発着枠が少なかった事もあり、757では小さすぎたんだよね。
757と737は全く同じ胴体サイズです。一回り大きくありません。
ボーイングのようなメーカーはなるべく製造コストを下げるため、よほどの理由がなければ治具を流用しようとするため、少しだけ大きいことはあり得ません。A350XWBも設計の最初は330と共通の胴体径でしたが航空会社の興味を引けず、上半分だけ拡大して下は330と同サイズにするという往生際の悪いことをしています。
B757 米国内線でよく乗りました
印象良かったです
着陸してすぐに向きを変えられるのは機体のせいか空軍上がりのパイロットだからか分かりませんが、さっさとボーディングブリッジにつながり、荷物がキャリーオンだけならシャトルでハーツのデポに移動して待機しているレンタカーに乗り込み、きわめて短時間で空港を後にすることができました