韓国で着陸失敗の旅客機、どんな機体なのか? 世界では「メガヒット」&LCCでも相次ぎ採用の理由とは

韓国・務安(ムアン)空港で発生した、格安航空会社「チェジュ航空」の着陸失敗事故。同国当局ではこれを契機に韓国の航空会社が運航する事故機と同じ型式「ボーイング737-800」の全機を点検する予定です。この737-800は、どのような旅客機なのでしょうか。

なぜ「737-800」はLCCに好まれるのか

 LCCではコストを下げるため、使う機種をひとつに絞るのが一般的です。同じ機種であれば、パーツも同じものを使えるなど整備コストを削減できるほか、機種を変えるごとに免許の一部を取り直す必要があるパイロットもその手間が省けるため、コストを減らせます。

 そのなかでもLCCの737-800は200席を切る程度で、利用者が比較的少ない路線では空席を防げるサイズである一方、幹線では満席の状態で高頻度運航することにより、売上を伸ばせるモデルです。

 また、ベストセラーのため広く機体が流通していることから、比較的コストが低く導入できること(1機110億円前後。たとえばボーイング777-200ER型機は330億円)、またリース会社など調達経路や売却先がたくさんあることも、LCCでの同シリーズの普及を後押ししている理由でしょう。

 このような理由から大手老舗、そして後発のLCCとともに人気モデルのひとつだった737-800ですが、チェジュ航空機の29日の着陸失敗事故では、着陸装置を展開しないまま着陸する「胴体着陸」に失敗し、外壁に激突、結果として乗員2人を除く179人が犠牲になりました。

 さらに30日には別の737-800を用いたチェジュ航空便が、離陸後着陸装置の異常のため、引き返すというアクシデントが発生しています。

 こうしたことをうけ、韓国当局は着陸装置、エンジンなどの主要システムの整備記録などを対象に、同国内の航空会社で使用されている737-800、およそ100機を調査する方針であると報じられています。

 なお、事故の要因はまだ「調査中」となっているほか、チェジュ航空でこそこうした「降着装置のトラブル」が相次いでいる一方で、日本を含む韓国外の航空会社で737-800の着陸装置に不具合が多発している、もしくは問題が相次いでいるといった報道などは確認できません。

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