「元小田急車」いよいよ西武線で試運転! 「8000系」デビュー時期は繰り下げ
西武鉄道の8000系電車の運行開始が、2025年5月末に決まりました。
武蔵丘車両検修場を出場
西武鉄道は2025年1月7日、8000系電車の運行開始が5月末に決まったと発表しました。
8000系は、新造車両ではなく、小田急電鉄から譲受した8000形電車をベースに、デザインや装置類を更新したものです。西武は、こうした他社から譲受したVVVFインバータ制御車両を、環境負荷の少ない「サステナ車両」と独自に呼んでいます。
小田急8000形の1本目は、2024年5月20日に西武の小手指車両基地に到着しており、7月から武蔵丘車両検修場で改造が進められてきました。1月7日、主要な更新を終え、武蔵丘車両検修場を出場。今後は、運行開始に向けて西武線の各路線で走行試験や試運転、乗務員訓練などを行います。
運行開始の時期は当初、2024年度末とされていましたが、2025年5月末に繰り下がります。
車両の外観は、西武のコーポレートカラーである「ブルー」「グリーン」をベースに、「永遠」「発展」「繁栄」を表す市松模様にアレンジしたものを採用。「西武らしさ」「地域との共生」「環境負荷低減」をアプローチできるデザインを社内公募し、38人全75作品の中から、車両の点検・整備を行う入社3年目の若手社員の案が採用されました。
西武では今後、池袋線や新宿線といった本線系統には西武の新型車両である40000系を、支線には「サステナ車両」をそれぞれ導入し、2030年度までに車両のVVVF化100%を実現する見込みです。8000系は約40両が導入され、主に国分寺線を走ることになります。
また、西武の「サステナ車両」には、小田急8000形のほか、東急9000系も導入される計画です。
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