世界初導入「いままでより”軽量な”旅客機の塗料」、機体はどれほど軽くなる? 欧LCCで採用…その効果とは
イージージェットが、機体の塗装に従来より軽量化が図られた新たな塗料を試験導入したと発表しました。この取り組みは世界で初めてとのことです。新塗料の採用で、どれくらいの効果が期待できるのでしょうか。
1機あたり「27kg減」
ヨーロッパのLCC(格安航空会社)、イージージェットが、機体の塗装に従来より軽量化が図られた新たな塗料を試験導入したと発表しました。この取り組みは世界で初めてとのことです。新塗料の採用で、どれくらいの効果が期待できるのでしょうか。
新塗料はマンキエヴィッツ・アビエーション・コーティングス社のものが採用されており、イージージェット機に施した場合、1機あたりおよそ27kgの重量削減になるといいます。現在は38の同社機にこの新塗料が採用され、2030年までには同社の全機への展開を予定しているとのことです。
重量削減により期待されるのは、消費燃料とCO2排出の削減です。イージージェットによると、新塗料の導入で1機あたり、従来比で年間3.6トンの燃料削減につながるとのこと。さらに同社では、全機に新塗料が導入された場合、年間で最大約1300トンの燃料削減につながり、それにより年間最大約4100トンのCO2削減が可能と予測しています。
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