ロシア戦車に次々とミサイル直撃 「ジャベリン」が未だ猛威を振るう映像が公開される

2日間で7両ものロシア軍の車両を撃破?

「ジャベリン」でロシア軍の車両を7両も撃破?

 ウクライナ国防省は2025年1月23日、越境攻撃中のロシア・クルスク州で、第36独立海兵旅団が対戦車ミサイル「ジャベリン」を使用し、ロシア軍の車両を次々と撃破したとする映像を公開しました。

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ロシア軍のT-80戦車(画像:ロシア国防省)。

 ジャベリンは、歩兵ひとりで携行・射撃が可能な肩撃ち式の対戦車ミサイルです。最大有効射程は三脚を用いた場合は4000m、歩兵が肩撃ちする場合は2500mとされています。

 発射後は、ミサイルが自ら目標を追尾するため、誘導し続ける必要はなく、すぐ退避できる、いわゆる「撃ちっ放し」が可能です。また、戦車の装甲が比較的薄い上方を狙える「トップアタック機能」もあります。

 公開された映像は、ジャベリンによる攻撃で、ロシア軍の車両が次々と炎上していく様子を捉えています。ウクライナ国防省によると、2日にわたる攻撃で、ロシア軍の戦車3両とBMD-4空挺戦闘車4両を撃破したとしています。

 BMD-4空挺戦闘車とは、輸送機から空中投下することが可能な最新の空挺戦闘車両で、100mm滑空砲や30mm機関砲などの強力な武装を備えています。ただ実際には空中から投下されるような運用は少なく、航空機に搭載するために車体を小型化・軽量化しているため、防御力はあまり高くありません。

 ロシア軍が全面侵攻を開始した当初、ジャベリンはウクライナを守護する「聖ジャベリン」としてネットミームにもなっています。SNSで発信される情報は、攻撃の成功例のみであることは留意する必要がありますが、現在も戦果をあげているようです。

【画像】「ジャベリン」で撃破されたロシア軍の戦車

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