長野の“ローカル私鉄”まさかの大増発! 本数4割増しの意図は? 上田電鉄が3月ダイヤ改正
上田電鉄が、列車の大増発を盛り込んだダイヤ改正を実施します。約5年間の試行運行です。
約5年間の試行運行
上田電鉄は2025年1月23日、ダイヤ改正を3月15日に実施すると発表しました。長野県の上田~別所温泉間を結ぶ別所線で、列車の本数を大幅に増やします。
同社によると、別所線の乗客数は徐々に回復傾向にあるものの、コロナ禍前(2018年度)の8割程度に留まっており、特に昼間の回復が鈍いといいます。このためダイヤ改正で昼間の本数を増やして、利便性向上と乗客数の回復を図ります。
ただ、この増発は無期限ではありません。コロナ禍による生活様式の変化は続いており、昼間の需要を改めて見極めるため、実証実験として約5年間の試行運行にするといいます。
具体的には、平日昼間のおおよその運転間隔を現行の「1時間ごと」から、改正後は「30分ごと」に縮めます。さらに朝夕ラッシュ時は、上田~下之郷間に区間列車を設定し、1時間あたり3本に増やします。これにより1日あたりの本数は現行28本から、改正後は4割増の39本に増加します。
また、上田駅でのしなの鉄道線との乗り換え時間を見直します。
詳しい時刻は2月下旬に告知予定。上田電鉄は、「5年後以降も引き続き運行が可能となるよう、お客様の皆様には今までと同様にご愛顧をお願い申し上げます」としています。
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