丸っこい「ドクターイエロー」名古屋から石川へ 2005年引退の“先輩”が引っ越し
現在、「リニア・鉄道館」に展示されている「ドクターイエロー」のT3編成が、白山市運営の観光施設「市立高速鉄道ビジターセンター(トレインパーク白山)」に引っ越します。
トレインパーク白山に展示
JR西日本と白山市(石川県)は2025年1月30日、現在、「リニア・鉄道館」(名古屋市港区)に展示されている「ドクターイエロー」のT3編成を、白山市運営の観光施設「市立高速鉄道ビジターセンター(トレインパーク白山)」に展示すると発表しました。
ドクターイエローは、正式には新幹線電気軌道総合試験車といい、およそ10日に一度、東海道・山陽新幹線の営業線を走行しながら電気設備や軌道設備などの状態をチェックしています。
近年は、700系をベースにした923形のJR東海所属T4編成(2001年登場)とJR西日本所属T5編成(2005年登場)が交互に走行して新幹線の線路を検測してきましたが、T4編成は2025年1月に、T5編成も2027年度をめどに引退を迎えます。
それらT4・T5編成(923形)の“先輩”にあたる0系ベースの922形T3編成は、1979年に製造され、2005年まで検測を担ってきました。車両はJR西日本の所有ですが、引退後はJR東海からの貸与の申し入れを受け、7号車がリニア・鉄道館で展示されてきました。
今後は、新たに引退したT4編成の7号車がリニア・鉄道館に展示されます。そして従来展示されてきたT3編成の7号車は、JR西日本に返却され、トレインパーク白山に引っ越します。
トレインパーク白山では、6月頃から1階エントランス横の多目的スペースで保存・展示されます。展示開始時はイベントが開かれる予定です。
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