横浜の「立派なブツ切れ道路」なぜできた? 川向こうにも立派な道が… 繋がらないの?
横浜市の郊外、第三京浜の都筑IC近くに、中央分離帯のある2車線道路が突如として行き止まりとなる場所があります。なぜこのような状態なのか、また延伸計画はあるのか、経緯を横浜市とUR都市機構へ尋ねました。
つながる日は来るのか 市とURに聞いた
どちらの道路とも同じような規格であり、仮に早渕川の上に橋を架けてつなげたら、都筑IC~センター北間が直結します。両者をつなげる計画はあるのでしょうか。
横浜市の道路局建設部および都市整備局地域まちづくり課に尋ねると、現時点で延伸の計画はなく、また用地買収などもしていないといいます。そのため、現在の状況が道路工事の完成形であると話しました。
ではニュータウンの造成時には、つなげる計画はあったのでしょうか。開発・造成を手掛けたUR都市機構の宅地業務部に尋ねると、当時の詳細は不明と前置きしたうえで、行き止まり道路が生まれた背景について次のように話しました。
「土地区画整理事業は1973(昭和48)年から1996(平成8)年まで実施され、道路もその間に整備されました。ただ、早渕川の流域は対象地域外であり、造成を行っていません。道路をつなぐ計画はあったようですが、対象地域の開発・造成完了をもって、横浜市へ引き渡しております」
つまり、道路は結果的に土地区画整理事業から外れた区域を通ることとなったため、整備されることなく現在に至るわけです。行き止まり地点は広いうえにクルマが通ることもなく、子どもたちの遊び場になっていました。また、レンタサイクルのステーションも設けられていました。
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