“使えるETCカード1種類だけ”でスタートした「新型ETC」有料道路へ相次ぎ導入拡大! 対応カード増えたの?
関東の有料道路で、いわゆる“新型ETC”のひとつ「ETCGO」の導入が拡大しています。
2025年相次ぎ「ETCGO」拡大
関東の有料道路で、いわゆる“新型ETC”のひとつ「ETCGO」の導入が拡大しています。神奈川県道路公社が2025年1月25日から「三浦縦貫道」で本格導入を開始。さらに3月18日からは「逗葉新道」でも導入されます。
![Large 20250217 01](https://trafficnews.jp/wp-content/uploads/2025/02/250210_etcgo_01.jpg)
ETCGOは、先行して事業化した「ETCX」とともに、ETCを高速道路の料金決済以外でも導入すべく、国が推進する「ETC多目的利用サービス」の検討を経て生まれたサービスです。首都高グループと日立製作所、アマノが共同で事業化し、2023年11月に開通した埼玉・千葉県境の「三郷流山有料道路」に初導入されました。
ETCGOはスマートICと同じく一旦停止が必要ですが、その分、現場の機器構成が大幅にスリム化され、導入コストを低減できることから、コスト面で障壁のあった地方有料道路のETC化にも資すると期待されています。決済時のセキュリティ処理を高速道路会社のサーバーで行うため「ネットワーク型ETC」とも呼ばれており、ETCGOは首都高速道路がその役割を担っています。
NEXCO中日本がネットワーク処理を行うETCXと比べ、利用に際し事前登録が不要なことがメリット。ただ、三郷流山有料道路の開通時は“使えるETCカードが1種類しかない”、つまりほとんどの人がETCを使えないことに、落胆の声も上がっていました。
当初は「ダイナースクラブカード」(三井住友トラストクラブ)のみでしたが、2024年3月に「イオンETC専用カード」(イオン銀行)が追加。さらに3月25日13時からは、「三菱UFJニコス」発行のカードも追加されるそうです。
ただし2月10日次点で三菱UFJニコスの「対象ETCカードは後日公開予定」とされています。なおETCGOのような新型ETCは、事業者がそれぞれ、各カード会社と利用契約を結んでいく必要があります。
神奈川県道路公社は有料道路以外に、ウインドサーフィンW杯記念駐車場(三浦市)でもETCGOを導入しています。有料道路では今後、真鶴道路でも導入予定です。
コメント