日英伊開発の次世代戦闘機に“旧式機”の部品を再利用!? ロールス・ロイスが実証実験を行う
英国では2019年に退役した「トーネード」のパーツを利用。
3Dプリンターなどを使い部品を再利用
航空機のエンジンを製造しているロールス・ロイスは2025年2月5日、軍用機のリサイクルプロテクト「Tornado 2 Tempest(トーネード2テンペスト)」の詳細を発表しました。
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このプロジェクトは、2019年に全機退役した「トーネード」戦闘攻撃機の中から高品質な鋼やアルミニウム、チタンなどの部品を粉末にし、3Dプリンターを使い新しい部品に変え、現在、日本やイタリアと共同開発中の、第6世代機「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」用のエンジンに取り付けるというものです。
すでに「トーネード」のエンジンブレードに関しては粉末化され、3Dプリントでノーズコーンやエンジンブレードが作られています。
ロールス・ロイスは今回、試験用のオルフェウスエンジンに3Dプリントされたノーズコーンを取り付け、試験条件下で実験を行いました。結果は良好で、その部品の将来的な使用に適していることと安全性を実証したとのことです。
イギリス国防省はこの技術が実用化されることで、国内の防衛産業やサプライヤーへの戦略的金属の入手の幅を広げ、リスクを回避するとともに大きな利益をもたらすことを期待しています。
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