機関車「ムーミン」が転車台へ SLの「貴婦人」と交代 鉄道博物館

「鉄道博物館」が2016年6月13日に、転車台上で展示している車両をC57形蒸気機関車からEF55形電気機関車に入れ換えます。開館中に実施されるため見学が可能です。

入れ換え作業は見学可能

「鉄道博物館」(さいたま市)は2016年6月1日(水)、ヒストリーゾーン1階の転車台上に展示している車両を、C57形蒸気機関車からEF55形電気機関車に入れ換えると発表しました。作業は6月13日(月)の午前10時から12時ごろにかけて実施され、ヒストリーゾーン2階から見学できます。

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館内の転車台上で展示されているC57形蒸気機関車135号機(写真出典:鉄道博物館)。

 転車台は、線路ごと360度回転し、車両の向きを変える設備です。現在、この転車台上ではボイラーが細身で「貴婦人」の愛称を持つC57形蒸気機関車の135号機が展示されています。

 6月13日(月)から転車台上で展示されるEF55形電気機関車は、1936(昭和11)年に3両だけ製造された車両で、現存するのは「鉄道博物館」に保存されているEF55形1号機の1両のみ。この1号機は太平洋戦争中に機銃掃射を受けたことがあり、その痕が残っています。車両前面が特徴的な流線形をしており、そのキャラクターを連想させることから、鉄道ファンからは「ムーミン」という愛称でも親しまれています。

 なお今回、展示車両の入れ換えにちなみ、イベントが行われます。C57形蒸気機関車では、車両前頭部の丸い煙室扉を開放。ふだん見ることのできないSLの煙室内部を見ることができます。実施日時は、休館日を除く6月6日(月)から12日(日)までの、12時から15時の時間帯です。

 EF55形電気機関車は運転室が公開されます。日時は6月11日(土)と12日(日)の16時から17時です。先着およそ20組を対象に、2分間の入れ替え制で実施されます。

【了】

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