「農家」の意味、乗って実感 JR東日本「走る農家レストラン」徹底解説

長野県内でJR東日本が実施している「走る農家レストラン」。「JR東日本の走るレストラン」なら想像は難しくありませんが、「農家」とはどういうことでしょうか。実際に乗車して、「農家」たるゆえんを体験してきました。そこには野沢菜の“真実”も。

「おばあちゃんの家」のような車両で

「走る農家レストラン」という少々変わった名前のツアーを、JR東日本が時折、実施しています。「JR東日本の走るレストラン」なら、まあ、想像に難くないでしょう。しかし「農家」とはいったい、どういうことでしょうか。

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長野駅2番線、今度の発車は「走る農家レストラン」(2015年11月、恵 知仁撮影)。

 2015年11月21日(土)、JR長野駅の発車案内に表示されていたのは「走る農家レストラン」の文字。見慣れた「快速」と並ぶ見慣れぬ表記に、一種のシュールさも感じます。

 そのちょっとシュールな案内に従って2番線へ階段を降りると、「走る農家レストラン」がいました。

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「走る農家レストラン」に使われる飯山線の観光列車「おいこっと」(2015年11月、恵 知仁撮影)。

 長野駅方面と、越後川口駅(新潟県長岡市)を結ぶJR東日本の飯山線。そこへ2015年4月にデビューした観光列車「おいこっと」の車両(キハ110系ディーゼルカー)が、「走る農家レストラン」に使用されます。

 さて、観光列車「おいこっと」。これもまた不思議な名前ですが、コンセプトが「ふるさと」であるため、「東京の真逆」という意味で「TOKYO」を反対に読み、ひらがなで「おいこっと」と表現したそうです。

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飯山線から眺められる「いわゆる日本の原風景的」な車窓(2015年11月、恵 知仁撮影)

 飯山線は千曲川(信濃川)と山々、田園、リンゴ畑などが四季折々の風景を見せる路線で、その車窓は「いわゆる日本の原風景的」と表現することもできるでしょう。「おいこっと」はそうした沿線の風土を生かした観光列車、というわけです。

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飯山線の観光列車「おいこっと」の車両に描かれたウサギ(2015年11月、恵 知仁撮影)。

 また、飯山線の沿線である長野県中野市は、唱歌『故郷』を作詞した高野辰之氏の出身地。それにちなんで「おいこっと」の車両にはウサギなどの絵が描かれており、「ふるさと」の趣を漂わせています。

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「おばあちゃんの家」のような古民家が意識された、飯山線の観光列車「おいこっと」の車内(2015年11月、恵 知仁撮影)。

 車内へ入ると、暖色の空間が広がりました。まだ子どもだった夏休み、遊びに行った「おばあちゃんの家」のような、懐かしさを感じさせる古民家風のデザインという「おいこっと」。内装も「東京の真逆」です。

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日よけがまるで障子のような飯山線の観光列車「おいこっと」(2015年11月、恵 知仁撮影)。

 ちなみに、このとき「走る農家レストラン」に使用された「おいこっと」の車両は普段、土休日を中心に全車指定席の観光列車(快速)として長野駅と十日町駅(新潟県十日町市)のあいだなどを走っているほか、観光列車向けの“おもてなし”はありませんが、通常の飯山線普通列車でも使われています。

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コメント

1件のコメント

  1. これは楽しそう