台湾大手航空2社、「機内でのモバイルバッテリー充電」相次ぎ禁止へ…背景は? 3月から新ルールへ

韓国系航空では1日から「厳格化」だそうで…。

台湾の「老舗2社」が相次ぎ…

 台湾のエバー航空が2025年2月26日、公式SNS上で2025年3月1日より、機内でのモバイルバッテリーおよび予備のリチウム電池の使用並びに充電を禁止すると投稿しました。ついで27日、同国のチャイナエアラインも同様の禁止措置を1日から講じると発表しています。

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エバー航空機(乗りものニュース編集部撮影)。

 台湾の老舗フルサービス2社がこのような措置を講じたのは、1月28日に韓国のLCC(格安航空会社)、エアプサン便で発生した機内火災が背景にありそうです。同便は離陸の準備中に火災が発生。全員生還したものの、乗客の一部が負傷しました。

 この出火原因は調査中ではあるものの、乗客が持っていたモバイルバッテリーと報じられています。韓国の国土交通省に相当する国土交通部は、3月1日より同国の航空会社を利用する乗客に対し、モバイルバッテリーの充電、頭上の荷物入れに保管を禁止し、バッテリーを保護ポーチ、もしくは透明ビニールな袋に入れて保管するなどのルールを定めると発表。なお、エアプサンでは2月4日時点で、出火元と見られる頭上荷物棚へのモバイルバッテリーの保管を禁止する措置を先んじて講じています。

 エバー航空、チャイナエアラインのモバイルバッテリー類の持ち込みルールの変更は、この韓国内でのルール制定が波及したものと見られます。

【写真】バッテリーでここまで燃える…? 韓国「旅客機炎上事故」当該機

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