「通路1本だけど11時間飛べる異端旅客機」LCCのピーチがなぜ導入? 「スペック上カナダ直行イケます」可能性は?

LCCのピーチが、「世界最長の航続距離を持つ単通路旅客機」という異色のコンセプトを持った新型機「エアバスA321XLR」の導入を決定しました。同社は今後「A321XLR」をどのように用いるのでしょうか。

「航続距離を活かした新路線」可能性は?

 そしてこの機の導入発表にともなって同社は「日本からアジア・オセアニアをカバーすることができる」とし、「中距離国際線として乗り入れることができる都市がさらに増えることになります」とアピールしています。

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ピーチ「A321LR」(乗りものニュース編集部撮影)。

 ピーチを傘下に持つANAホールディングスの担当者は「A321XLR」をどのように使用するのかについて「現時点でこういう路線で決まっているわけではない」としながらも、「A321LRの後継機的な位置づけもないことはないですが、可能であれば、A321XLRの性能を最大限活用できるような路線の展開をピーチには検討していただきたいと、私たちも考えています」とコメントしています。

 現状でピーチは、A321XLRの長い航続距離をひっさげ、新たな国際線ネットワークを構築する可能性が高いといえるでしょう。一方で先述した欧米などの「スペック上の航続距離ではギリギリ届くような就航地」へ進出する可能性は低く、新たな路線の就航範囲は「中距離」とされるアジア、オセアニア方面にとどまりそうです。

【写真】LCCっぽくなさが特徴? これがピーチの「中距離国際線仕様機」客室です

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国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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