ANAはなぜ「史上最大の旅客機爆買い」に踏み切った? 総額2兆円超…このタイミングで”攻めた”ワケ
ANAグループが、77機の航空機の発注を決定しました。これは同社にとって、過去最大の発注数で、購入総額は2兆1000億円超といいます。なぜこのタイミングで旅客機の大量購入に踏み切ったのでしょうか。
国内線の機材戦略&資金調達の方法は?
一方、国内線機材においては今回の新型機導入により、中小型機比率は約90%(2019年度は85%)とし、便数を確保しつつ、需給適合をさらに推進するとのこと。
さらに、E190-E2については、発注済みだったものの開発自体が中止された「三菱スペースジェット」の代替機としての役割も担っています。現在の同グループの機材構成上、保有していない100席クラスの機体を導入することで、150席超の座席数を持つボーイング737では需要過多となってしまう路線などを担当し、機動的な需給適合を図るとしています。
ANAグループの担当者によると「(国内線の)今後の座席供給量は微減となる見通しです」といいます。「需要をどのように見るかは難しいですが、インバウンドのお客様は増えている一方で、国内の人口は大きく減少していくと想定されていますので、見通ししては課題があると考えています。そのなかで、どのようにネットワークを維持していくのが課題ではないかと思っています」とコメントしています。
購入における資金については「手元にコロナの危機対応の分などで、かなり現金が残っています。もちろん事業の運転資金やコロナ時の借入金の劣後ローンの返済の予定などはありますが、それを差し引いても一定度残っている状況です。足りない分は負債を含めて検討します」と話します。
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