同じ自衛官なのに全然違う!「緑迷彩まとう船乗り」の本音とは「染みついた陸自のクセ早く直さなきゃ」

陸海空3自衛隊共同の部隊として2025年3月に新編予定の「自衛隊海上輸送群(仮称)」。新部隊を支えるための要員らの教育を広島県で取材してきました。新たに船乗りになろうとする陸上自衛官らの本音とは。

数字の読み方が陸海でちがうなんて…

 自衛隊海上輸送群に配備される艦艇の中でも最大となる「ようこう」は全長約120m、喫水約4m。乗組員数は約40人で、速力は15ノット(約27.8km/h)以上です。海自がかつて運用していた「みうら」型(基準排水量2000トン)よりも規模が大きい輸送艦となります。

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2024年秋、陸上自衛隊の船乗りを取材するために乗艦した輸送艦「しもきた」(深水千翔撮影)。

 「陸自の輸送幹部とは異なり、船の機械を責任もって扱うことになる。陸自で輸送するものとは根本的に違うので知識も必要になるし、新たな勉強も必要になってくる」(宮原2尉)

 輸送能力は千数百トンで、車両数十台または20フィートコンテナ数十本程度の積載が可能だそう。物資の揚降は、右舷に2基設けられたサイドランプから車両の自走で直接行えます。居住区の前方に貨物倉、下方に車両通路を配置し、港内での操船性を高めるバウスラスターを装備しました。なお、固有武装はありませんが、12.7mm重機関銃を設置するための銃架を装備しました。竣工後は主に、本州と南西諸島方面の主要島嶼部への輸送を担います。

「陸自輸送科の初級幹部教育を受けたが、実際に部隊では 3か月ほどしか勤務していない。そのため部隊の勤務歴でいったら、陸自より海自の方が長い」と話すのは通信士の小泉春菜2等陸尉です。

「陸自では数字の2のことを『に』と読むのに対し、海自では『ふた』なので、普段の勤務で気をつけていても実際に号令出す際に、ついクセで 『に』と出てしまい、『ふた』に言い直すことはあった。今はだいぶ馴染んできたが、逆に陸自の同期から 12 時のことを『ひとにまるまる』と言われると、頭の中で変換するのに時間かかってしまう」と陸海の違いについて語っていました。

 宮原2尉は「運用を考えるうえで海自の船のことを理解していれば、例えば細かい調整で車両がどの時間に来るなど、そういった点で融通が利いたり、考えが及んだりといった点で有利だと思う」と述べていました。そのうえで「新しい部隊なので、最初は何もわからない状態からスタートするが、次に配置される人のことも考えながら、しっかりとした土台と基盤を作っていきたい」と意気込みも語っていました。

【全然違う!】作りが違う陸自と海自のラッパを見比べ(写真)

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