新型無人攻撃機「アヴェンジャー」自機の“判断”で飛行することに成功「もはや人の手は不要」

自律飛行でもはやオペレーターいらずに?

シールドAI製のソフトウェアを積み飛行に成功

 無人機などの開発・製造を手掛けるゼネラル・アトミックスは2025年3月4日、開発中の無人攻撃機である MQ-20「アヴェンジャー」が、シールドAI製のソフトウェアを搭載した状態での自律飛行に成功したと発表しました。

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MQ-20「アヴェンジャー」(画像:ゼネラル・アトミックス)

 実験は2月にカリフォルニア州エドワーズ空軍基地で行われたオレンジフラッグの際に実施されたそうです。MQ-20は自律ソフトウェア「ハイブマインド」を積んで飛行することに成功しました。なお、この実験は、ゼネラル・アトミックスとシールドAIが行った初めての自律飛行実験とのことです。

 今回の実験成功に関して、シールドAIで「ハイブマインド」の開発を手掛けているクリスチャン・グティエレス氏は「大規模な運用自律性の実証に向けた大きな前進であり、業界主導の革新の力を証明するものです」と今回の成功をアピールしています。

 無人航空機に関しては現状、有人の地上誘導ステーションによって遠隔操作されるケースがほとんどですが、同機のような無人攻撃機に自律飛行が導入されれば、遠隔操作が不可能な場所でも機体が自ら判断して、自律的に飛行や作戦を実行することが可能です。

 なお、シールドAIの「ハイブマインド」は、同社が開発した小型のUAV(無人航空機)である「V-BAT」にも搭載されています。

【画像】自衛隊も購入決定! シールドAIの開発した「V-BAT」

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