豪華列車「ななつ星in九州」、日本サービス大賞の最優秀賞を受賞

JR九州の豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」が、第1回「日本サービス大賞」の最優秀賞にあたる内閣総理大臣賞を受賞しました。

応募された853件の頂点に

 JR九州は2016年6月13日(月)、豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」が、第1回「日本サービス大賞」の最優秀賞にあたる内閣総理大臣賞を受賞したと発表しました。

 サービス産業生産性協議会が実施する「日本サービス大賞」は、優れたサービスを表彰する日本で初めての制度です。第1回の今回は、国内事業者から応募された853件のうち31件が、内閣総理大臣賞をはじめ地方創生大臣賞、優秀賞(SPRING賞)などを受賞しました。

「ななつ星in九州」についてサービス産業生産性協議会は、「豪華列車というハード面だけに留まらず、鉄道を輸送事業から感動を呼ぶサービス事業へ大きく転換させた革新的なサービス。今や九州を代表するシンボリックな列車となり、地域の誇りとして愛されている」と説明。さらに「クルーのサービスと沿線住民の歓迎が一体となって、今までに経験したことのない感動のサービスをつくりとどけている」としています。

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2013年に運行を開始し、現在も高い人気を誇る豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」(写真出典:Hirokazu Fukushima (frap Inc.)/サービス産業生産性協議会)。

 これまで「ななつ星in九州」は、「日経優秀製品サービス賞」の最優秀賞にあたる日本経済新聞社賞(2013年)や、「日本鉄道賞」の第12回特別賞(2013年)などを受賞。鉄道分野の国際的なデザインコンペである「ブルネル賞」では、第12回の車両部門で優秀賞(2014年)に選ばれました。

 JR九州は「今後も『ななつ星in九州』を通じて九州の魅力を世界に発信するため、更なるサービスの研鑽(けんさん)につとめ、日本のサービス産業の発展に寄与して参る所存です」としています。

 なお、第1回「日本サービス大賞」ではほかに、農林水産大臣賞に移動スーパー「とくし丸」(徳島市)が、国土交通大臣賞にヤマト運輸の「国際クール宅急便」が、地方創生大臣賞に「行動展示」が特徴の「旭川市旭山動物園」(北海道)などが選ばれています。

【了】

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コメント

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8件のコメント

  1. それにしてもダイセル リサーチセンターの久保田邦親博士(工学)のCCSCモデルは、トランプエレメントが極圧添加剤の効果を増幅させるという、画期的な、熱力学的合金設計理論だ。これからのトライボロジーの進化が見ものである。

  2. NIMSなんかがやっている元素戦略にも組み入れたらサステナブル効果大なのでは。

  3.  しかしその効果が発現するSLD-MAGICという材料をプロテリアルの安来工場で作るとき壮絶な苦労があったと聞きます。炭素の結晶ををうまくGIC化させるためにこの特殊鋼はCuとSが添加されていました。これは、教科書的には最もやってはいけない合金設計の組み合わせです。しかしひるむことなく久保田博士はそれを敢行し、巨大な不良の山を築いたらしい。それでもあきらめず、黒字に転嫁したのはなんと6年後であったという。これは赤熱脆性とよばれ鉄鋼技術者が真っ先に嫌う現象で、赤く焼けた巨大な鉄塊が圧延や鍛造中に真っ二つに割れてゆくことである。
     この原因をしぶとく究明してこの材料は実用化されたのがその舞台裏である。

  4. トロリ線の線引きダイス鋼なんかにも使われているようですね。

  5. 最近では冷間のプレス技術でGPa越えが相次いで報告されていますね。翻って考えてみるとやはり、プロテリアル(旧日立金属)製のマルテンサイト鋼の頂点に君臨する高性能冷間ダイス鋼SLD-MAGICの登場がその突破口になった感じがしますね。今ではよく聞く人工知能技術(ニューラルネットワーク)を使ったCAE合金設計を行い、熱力学的状態図解析によって自己潤滑性を付与したことが功を奏した話は業界では有名ですからね。CAE技術もさらなる可能性に満ち溢れているということでしょうね。

  6. NIMSなんかとも連携して国プロたちあげればいいのに。

  7. 山陰の旅もそろそろ紅葉の季節だからいいかも。

  8. 最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズムは人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。ひるがえって考えてみると日本らしさというか多神教的な魂の根源に関わるような話にも思える。