福島‐宮城の“バイパス”本復旧まであと一歩! トンネル3本掘った国道349号の「山側別ルート」現況は
被災した国道349号の、別ルートでの復旧工事が進んでいます。
トンネルと橋の名称が決定
被災した国道349号の、別ルートでの復旧工事が進んでいます。

国道349号は、茨城県水戸市と、仙台市の手前に位置する宮城県柴田町を結ぶ道路です。福島から宮城にかけては阿武隈川沿いに北上。並行する鉄道の阿武隈急行がJR東北本線のバイパス路線であるように、国道349号も山側を走る国道4号の迂回路にもなります。途中、福島県伊達市や宮城県丸森町、角田市といった都市を通ります。
このうち、阿武隈川沿いの丸森地区は、2019年東日本台風(台風19号)で大きな被害が生じました。現道は2021年に復旧していますが、急カーブで幅の狭い道が続き、異常時通行規制区間があるといった区間については、抜本的に課題を解決するため山側にトンネルを主体とする6kmの別ルートを整備しています。
丸森町と国土交通省東北地方整備局宮城南部復興事務所、宮城県は2025年3月7日、この別ルートに造った新しいトンネルや橋の名称を発表しました。
新名称は伊達側から順に、猿跳岩トンネル(長さ1621m)、新川前橋(190m)、耕野火石坂トンネル(257m)、たけのこ橋(130m)、大張ウソコトンネル(1893m)、沢尻棚田橋(37m)です。
名称は、公募の285人計1400案の中から名称決定委員会が審査し決定しました。
別ルートに設けられる3本のトンネルは、2024年の5月から11月にかけて全て貫通。3本の橋も2023年3月から2024年7月にかけて全て完成しています。別ルート全体は、2025年度に開通予定です。
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