「通りまーす」新型潜水艦が道路を走る!? 祭りの山車のように陸送する意味とは!?
公道を巨大な構造物が動く。
潜水艦なのに陸上を移動するという珍しい現象
イギリスの防衛企業であるBAEシステムズは2025年3月12日、建造中の潜水艦「ドレッドノート」の一部がバロー=イン=ファーネスの造船所に運ばれたと発表しました。

建造中のドレッドノート級原子力潜水艦の1番艦である「ドレッドノート」は、BAEシステムズの製造施設で各部のユニットが作られています。
しかし、BAEシステムズの施設は内陸にあるため、これらのユニットを組み上げるには、屋内型造船複合施設であるバロー・イン・ファーネスにあるデボンシャー・ドック・ホールまで移動する必要があります。
そのため、同艦のユニットの製造が完了する度に、機密保持のため巨大なシートに覆われたユニットがバロー・イン・ファーネス通りを通過するところが目撃されています。今回のユニットは巨大な治具に同艦の一部が支えられているようで、艦の形はしていませんが巨大な構造物であることはうかがい知れます。
ドレッドノート級は現在、イギリス海軍で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射機能を有す潜水艦として運用されている、ヴァンガード級原子力潜水艦の後継艦となるべく建造中で、1番艦「ドレッドノート」の就役は2030年頃になるとみられています。
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