「日本最北端への高速」一部区間が2025年度開通へ 無料19km 壮絶難工事の長大トンネルは完成済み
国道40号音威子府バイパス(仮称)の名称と、起終点ICの正式名称が決まりました。
起終点のIC名も決定
国土交通省北海道開発局旭川開発建設部は2025年3月13日、建設を進めている国道40号音威子府(おといねっぷ)バイパス(仮称)の名称と、起終点のIC名が決まったと発表しました。

道路名は「音中(おとなか)道路」、起点ICは「音威子府IC」、の終点ICは「中川IC」に決定しました。
音中道路は、音威子府村と中川村を結ぶ延長19.0kmの国道バイパス(自動車専用道路)です。道央道から続く形で稚内を目指す北海道縦貫道の一部を構成します。
1993年に事業化され、「音威子府バイパス」の仮称で整備が進められてきましたが、今回、起終点の地名を採った音中道路に名称が決まりました。
音威子府から中川にかけての国道40号(現道)はカーブが多く、落石や地吹雪といった防災上の課題もあります。音中道路は、この区間を4本のトンネルで一気に通過するバイパスです。
このうち最長(4686m)の音中トンネルは、難工事だったといいます。2010年に着工し、2020年に貫通するまで10年が経過。その間、岩盤崩落や再掘削などを経て、一部区間は真円三重支保構造によるトンネル再構築も行いました。トンネル自体は2022年に完成しています。
道路は2車線、設計速度80km/h、通行無料で整備されます。稚内開発建設部によると、音中道路の整備により、この区間の所要時間は8分短縮される見込みです。
音中道路は、2025年度に開通する予定です。
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