“イギリス空軍所有”の「スピットファイア」飛行再開へ! 大戦終結80周年や「バトル・オブ・ブリテン」85周年で飛ぶ?

専用の飛行隊が飛ばすビンテージ機。

IL-20情報収集機の鮮明な画像が公開

 イギリス空軍は2025年3月14日、式典飛行用などで保存しているスーパーマリン「スピットファイア」とホーカー「ハリケーン」の飛行を再開すると発表しました。

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BBMFの保有する「スピットファイア」(画像:イギリス空軍)

 この2種の機体は同国空軍で、第二次世界大戦で使用された軍用機に乗り、航空祭や追悼行事などで展示飛行を専門に行う部隊である「バトル・オブ・ブリテン記念飛行隊(BBMF)」で運用されていましたが、5月25日にリンカンシャー州コニングスビー空軍基地で発生した「スピットファイア」の墜落事故を受けて、飛行停止となっていました。

 パイロットが死亡する重大事故であったこと受け、「スピットファイア」のほかに「ハリケーン」や4発爆撃機のアブロ「ランカスター」も飛行停止となりましたが、「ランカスター」に関しては初期調査の段階で問題ないということで、2024年7月に飛行を再開。ただ「スピットファイア」と「ハリケーン」に関しては、搭載するマーリンエンジンなどの本格的な調査が終了するまで延期する措置が取られました。

 事故原因はまだ調査中とのことですが、保有している機体に関しては問題がないことが判明したため、飛行が許可されることになりました。

 2025年はイギリス本土防空戦、いわゆる「バトル・オブ・ブリテン」から85年、第二次大戦の終結から80年目の節目ということで、BBMFも「私たちは、今年の飛行展示スケジュールを確定するために舞台裏で懸命に作業を進めています」と公式Xで意気込みます。

 なお、イベントなどでの飛行スケジュールについては4月に発表するとのことです。

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