京急が持っていた元「日本初の有料道路」を走破するバスが消滅へ 鎌倉・大船エリアで大幅整理 京急バス
京浜急行バスは2025年3月19日、鎌倉駅などを発着する一部路線について、運行事業者を変更し、一部系統については運行を終了すると発表しました。
鎌倉・大船エリアを大幅整理 京浜急行バス
京浜急行バスは2025年3月19日、鎌倉駅などを発着する一部路線について、運行事業者を変更し、一部系統については運行を終了すると発表しました。

5月中旬の予定で、主に鎌倉駅西側を発着する次の系統が、京浜急行バスから同エリアに路線を持つ江ノ電バスに移管されます。
・鎌2 鎌倉駅~長谷観音・大仏前~梶原
・鎌51 鎌倉市役所前~八雲神社前・梶原~鎌倉中央公園
・鎌51 鎌倉中央公園~梶原・八雲神社前~鎌倉駅西口
これと同時に、一部系統の運行を終了する予定です。対象として具体的に次の2系統が挙げられています。
・鎌6 鎌倉駅~長谷観音・大仏前・旭ヶ丘・鎌倉山・諏訪ヶ谷~江ノ島
・船6 大船駅~深沢・鎌倉山・諏訪ヶ谷~江ノ島
このうち船6は、湘南モノレールと全線で並行する路線ですが、かつて「京浜急行有料道路」と呼ばれた道路の「京浜急行線」を、ほぼ全線走破して江ノ島まで走り抜ける系統です。
この道路は今でこそ一般道ですが、日本自動車道によって1931年に開業した日本初の有料道路、自動車専用道といわれる歴史の古い道路です。後に京急が所有し、1980年代まで有料道路として料金徴収が行われ、その後は自治体に無償譲渡されています。湘南モノレールはこの道路に沿って、1970年に開通したものです。
このような経緯から、京浜急行バスの大船駅発着系統は基本的にこの道路を経由し、各方面へ向かっています。また、同じく運行終了とされる鎌6(鎌倉駅-江ノ島)も、鎌倉山以南はこの道路を走ります。
京浜急行バスはすでに2024年10月、鎌倉営業所管内の路線について大幅な減便・廃止を実施しており、船6・鎌6とも土休日のみの運行となっていました。
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