「地震で廃車になった新幹線」を活用へ! 10両→6両に短縮 与えられた“第二の人生”とは
カワイイ愛称も付きました。
愛称は「H296 ふくろう」に決定
JR北海道は2025年3月24日、2022年3月に発生した福島県沖地震で脱線し、用途廃止となったH5系(H2編成)について、今年4月1日から教育・訓練用として使用開始すると発表しました。

2022年3月に発生した福島県沖地震では、東北新幹線の福島~白石蔵王間で、車両の脱線事故が発生。脱線した列車は、JR北海道の「H5系」10両とJR東日本の「E6系」7両を連結した編成で、約半月かけて線路に戻して白石蔵王駅へ収容されました。
しかし車体の歪みや台車部品の曲がり、モーターの破損などが確認されたことから、登録抹消を意味する「廃車」扱いとなっています。当該のH5系H2編成は2014年に新造されたもので、東北・北海道新幹線での活躍は約8年という短さでした。
被災したH5系は、4~7号車を除く6両(1、2、3、8、9、10号車)を修繕・一部改造したうえで、教育・訓練用として活用されます。なお、営業線を走行することはできません。
愛称名は「H296 ふくろう」となります。「ふくろう」はアイヌ伝承では里の守り神、ローマ神話では英知の象徴とされ、縁起の良い、守り神のような存在として活躍するようにとの思いで命名したとしています。
今後は運転士、車掌、検修社員やグループ会社員の教育訓練のほか、運転士養成時の現車講習・実技試験などで使用していくといいます。2号車にはテーブルとモニターも設置されています。
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