核武装可能な戦闘機「ラファール」追加生産開始へ 将来的には“新しい核ミサイル”搭載へ フランス大統領が明かす
フランス核戦力を近代化する。
約40機の核武装可能「ラファール」が生産予定
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は2025年3月18日、空軍が運用している戦闘機「ラファール」を今後数年間、追加で発注する方針であると発表しました。

この計画は、核戦略に関する方針転換の一環のようで、約15億ユーロを投資し、新基地の建設と、そこに核武装可能な「ラファール」を配備するものです。
基地には2個飛行隊が配備されると見られ、計40機の「ラファール」が新たに生産されます。また、この新基地所属の「ラファール」は、2035年頃に核攻撃も可能な新型のASN4G極超音速ミサイルを搭載する予定です。
現状でも「ラファール」は、SLBM(潜水艦搭載弾道ミサイル)を発射可能な原子力潜水艦と並び、フランスの核戦力の一翼を担っており、空軍の「ラファール」、海軍の「ラファールM」の一部が、核弾頭を搭載する超音速巡航ミサイル「ASMP-A」の搭載能力を持っています。これらの機体は核攻撃の際、敵勢力の防空網をすり抜けて打撃を与える役目を担っています。
マクロン大統領は、「ラファール」の生産拡大と核戦力の近代化は、フランスの長期を見据えた防衛計画の一環であるとしており、世界的緊張の高まりを受け、同国の国防費を現在のGDPの3%から3.5%に引き上げるべきだと提案しています。
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