台湾空軍“最新版F-16”アジア最多保有へ 1号機が納入される 当初は米国が難色も購入許可下りたのなぜ?
台湾国防部は2025年3月29日、中華民国空軍(台湾空軍)向けのF-16ブロック70、1号機の引き渡し式が、ロッキード・マーチンの工場で行われたと発表しました。
1号機引き渡し式がついに行われる
台湾国防部は2025年3月29日、中華民国空軍(台湾空軍)向けのF-16ブロック70、1号機の引き渡し式が、アメリカ国内にあるロッキード・マーチンの工場で行われたと発表しました。

同機は、台米間で2019年に結ばれた「新型戦闘機の調達に関する特別規定」によって納入される機体で、F-16シリーズの最新モデルになります。最終的には計66機(複座型Dを含む)のF-16ブロック70を80億ドルで購入する予定です。
当初、最初の機体は2024年に納入される予定でしたが、新型コロナウイルスやソフトウェアの問題などで遅延していました。今後は、2026年末までに66機の引き渡しを完了し、2027年には全ての機体を台湾に到着させる計画です。
台湾へのF-16ブロック70売却については当初、台湾の周辺国との緊張が高まるなどの懸念があり、なかなか契約締結までに至っていませんでした。しかし、中国などの脅威の拡大により、アメリカは販売を許可。また、F-16ブロック70納入と並行し、台湾空軍が保有する既存のF-16をブロック70相当のF-16Vにするアップデートも行われています。
全てのF-16ブロック70の納入と既存機体のアップデートが終了すると、アジアでは最多の200機を超える最新版のF-16を保有する空軍となります。
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