海自所属じゃない?「自衛隊海上輸送群」本格始動へ! 輸送艦もドンドン増えるぞ

今後ドンドン規模が大きくなります。

中谷防衛大臣も期待感を明示

 防衛省は2025年4月6日、陸海空共同の部隊で、主に陸上自衛官が船舶の運用を担う「自衛隊海上輸送群」の編成完結式と、輸送艦「にほんばれ」(基準排水量約2400トン)の引き渡し式を実施しました。これら式典は、広島県にある海上自衛隊呉基地で行われ、臨席した中谷 元防衛大臣から自衛隊海上輸送群司令の馬場公世1等陸佐へ隊旗が、「にほんばれ」艦長の伊藤洋隆1等海尉には自衛艦旗が、それぞれ授与されました。

Large 20250406 01

拡大画像

輸送艦「にほんばれ」の艦尾に掲げられた自衛艦旗(深水千翔撮影)。

 中谷防衛大臣は、訓示において「陸上自衛官と海上自衛官からなる海上輸送部隊の新編は、歴史的に極めて重要な一歩だ」と述べるとともに「先駆けゆえに様々な課題があるだろうが、あらゆる困難を乗り越え、国民の大きな期待に応えて欲しい」と期待感を示しました。

 自衛隊海上輸送群は、2018年に策定された「中期防衛力整備計画(中期防)」に基づいて、島嶼部の輸送機能を強化するために新設が決まった陸海空共同の部隊です。現時点で配備されている艦艇は内海造船から引き渡しを受けた小型級船舶(LCU)「にほんばれ」のみですが、来月頃には中型級船舶(LSV)「ようこう」(基準排水量約3500トン)が加わり2隻体制となる予定です。

 自衛隊海上輸送群の隷下には、中型級船舶を運用する輸送隊と、小型級船舶を運用する輸送隊、計2コ海上輸送隊が新編されます。

 発足時の人員は100人規模。群司令部に約10人、2つ設けられる海上輸送隊の本部に各々10人ずつ配置されるため、輸送艦がLSV1隻とLCU3隻の計4隻になる2026年3月末には160人規模へと拡充される模様です。また、にほんばれ型LCUが3隻揃ったあとは、LSV部隊が呉地区に、LCU部隊が海上自衛隊阪神基地に配置されます。

 さらに小型級船舶では接岸できない小島嶼への輸送を担う輸送艇(機動舟艇)4隻の取得が2027年度末までに計画されているため、今後は部隊規模が、輸送艦6隻(LSV2隻、LCU4隻)、輸送艇4隻の計10隻まで拡充する計画です。

【戦車だ!】これが輸送艦「にほんばれ」のロゴマークです(写真)

Writer:

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

最新記事

コメント