史上最大の飛行機、再生産か ウクライナが検討開始 そこにある思惑

“史上最大の飛行機”であるアントノフ社のAn-225はこれまで1機しか造られず、まさに唯一無二の存在でした。しかしその初飛行から約30年経ったいま、再生産が検討されています。

新幹線でも無理がない「ムリヤ」

 An-225の最大搭載量は、なんと250トン。貨物室は長さ43.35m、幅6.4m、高さ4.4mもあり、東海道新幹線などで使われているN700系電車の先頭車両(全長27.35m、幅3.36m、高さ3.6m)ならば、丸ごと搭載してもなお余裕があります。最大離陸重量は640トンにも達し、その膨大な重量を支える32本ものタイヤは「まさに圧巻」です。

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An-225の着陸脚。総数32本ものタイヤがその巨体を支える(写真出典:dbajurin/123RF)。

 このAn-225は莫大な搭載能力を活かし、航空貨物の標準パレットに積載できない大型かつ重重量物の空輸を行うチャーター便として活躍しています。

 2010(平成22)年には、自衛隊の海外派遣に際し日本政府が同機を借り上げ、航空自衛隊のC-1、C-130H輸送機では手に余る重機や車両など108トンを、カリブ海の島国ハイチへと輸送しています。

 また2011(平成23)年3月25日には、東日本大震災の支援を目的にフランス政府が同機をチャーターし、140トンの人道支援物資や発電機、原子力災害用物資をフランスから日本へ運んでいます。

 なお、貨物機は搭載重量が大きいほど航続距離が短くなるので、長距離のフライトでは最大搭載量限界まで積載することはありません。加えて、通常は重量よりも容積が先に限界へ達します。

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