コマツ本気の「めちゃ深く潜れる未来の水中ブルドーサー」どう使う計画? 万博で披露…そのスゴイ能力
大阪・関西万博でコマツは「フューチャーライフ万博・未来の都市」パビリオンで、開発中の水中施工ロボットを再現した大型模型を公開しました。
ダム湖の底や災害派遣などに活用!
しかし7mの深度まで潜るのは、実は過去の水中ブルドーザーでも可能です。ただ、コマツとしてはもっと大きな目標があるそうで、担当者は「将来的には50mの深度まで潜れることを目指しています」と明かします。

水中施工ロボットの用途は、港や河川などの浚渫(しゅんせつ。水底の土砂などを除去すること)工事とのことです。河川や港湾などで、本来こうした役割はしゅんせつ船が担っていますが、水中施工ロボットが実用化されれば、しゅんせつ船が入ることが困難な狭い沿岸部分や高さの足らない橋の下などでの工事がスムーズになる可能性があるようです。ほかにも水害時の復旧作業などでの使用も考えられています。
さらに同ロボットは水深50mに潜ることを計画しているということで、ダム湖の底に潜っての作業も想定しています。担当者は「ダムは時間がたつと底に土砂などが堆積するため、機能維持などに役立ちます」と話します。
また、AIを搭載し操縦をアシストする機能もこのロボットの特徴とのこと。このアシスト機能により、熟練オペレーターだけではなく、例えばパートタイマーの人などが、遠く離れた場所から遠隔操作で作業に参加できる可能性があります。そのため熟練オペレーターの人手不足解消などもこの車両では考えられているとのことです。
なお、実用化については、まだ実証実験中であり未定としています。
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