「伝説の難工事」に…? 首都高「日本橋区間の地下化」現場を公開 聞けば聞くほど“条件キビしすぎる!”

首都高「日本橋区間」の地下化工事が本格的に始まります。10年間の長期通行止めとなった八重洲線をベースに新たな地下ルートを構築しますが、かなりシビアな条件です。

川は使っちゃダメです!?

 今回公開された現場「常盤橋地区トンネル工事」は、八重洲トンネルに日本橋区間の新トンネルが地下で合流する箇所。一連の改築・新設工事のなかで「最も複雑な工事が行われる場所」だそうです。

Large 20250426 01

拡大画像

八重洲トンネル神田橋側入口(乗りものニュース編集部撮影)。

 日隈さんは「3つの“止めない”を掲げて工事を行います」と話します。すなわち、「交通を止めない」=八重洲線以外の首都高や周辺の鉄道などを通行止めしない、地域の「歴史を止めない」=常盤橋などの重要な史跡を守る、「川を止めない」=日本橋川をせき止めない、の3つです。

 特に3つ目は、地下に八重洲線が通る日本橋川の「水面の高さを一切変えてはならない」との条件。このため、日本橋川を浚渫し、そこに鋼製の床を埋め込む「鉄樋工法」によって河床と地下を遮断、八重洲トンネルの壁から地下を掘り広げていくというアプローチをとります。

 また、常盤橋などの重要な文化財は、橋脚の基礎を一時的に別の場所へ受け換える「アンダーピニング工法」によって保護したうえで、同じく既存の八重洲トンネルから地下空間を構築していきます。

 さらに、日本橋区間の新トンネルは「シールド工法」で掘り進めますが、複数の地下鉄トンネルの間を縫っていくような線形に。特に都営浅草線トンネルとの離隔は、わずか1mしかない場所もあるといいます。

「シールドマシンの精度管理が非常に重要」と日隈さん。同様の工事はすでにC2中央環状線の「山手トンネル」などで実績があるものの、それでも厳しいものになるとのこと。

 周辺の地上では再開発が進みますが、首都高の工事を地上で行うのは、川の浚渫やシールドマシンの立坑工事くらいだそう。ほとんどの工事を「非開削」で行うことで、河川や史跡を護りながら進めていくといいます。

 日本橋区間および新京橋連結路を含めた地下ルートの開業は2035年度を予定。むこう10年間、首都高を建設した時よりはるかに複雑な工事が、この地域の地下で繰り広げられる見込みです。その後に日本橋川を覆う高架線を撤去し、2040年度、日本橋に“空”が戻ります。

【マジすげえ…】この記事の写真をもっともっと見る(写真41枚)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. こんな金ドブな工事中止して元に戻せ!

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス