大きな爆発で船体を吹き飛ばす! 自爆ドローンを使った攻撃実験を実施 ウクライナでも猛威を振るう戦法 仏海軍
黒海や紅海で多用される“持たざる者”の戦法。
小型ボートが数倍の大きさの船に有効打を与える…
フランス海軍は2025年4月29日、ボート型の海上自爆ドローンが退役した貨物船に突っ込み爆発する映像を公開しました。

4月26日にトゥーロン沖で実施されたこの実験は、遠隔操作型の海上兵器システムの完成度を高め、改良点を探ることを目的にしていたようです。
水上自爆ドローンは爆発物を搭載した遠隔操作式モーターボートのような形状で、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻では、黒海でロシアの黒海艦隊を相手にほぼ海軍力がないウクライナ海軍がフリゲートやミサイル艇など、数多くの艦艇を撃沈・損傷させることに成功。黒海艦隊に戦術の転換を迫る動きを果たしています。
また、フランスが2025年4月現在、商船護衛のために展開している紅海でのイエメンの反政府勢力フーシ派が自爆ドローンを用いた攻撃を行っています。
ニコラ・ヴォージュール海軍参謀長は公式Xで今回の実験の意味を「紅海における航行の自由をあらゆる脅威から守っている。その中にはドローンも含まれる。同時に、海軍は自らの攻撃用ドローンや遠隔操作式兵器のテストも行い、戦闘力を高める」とアピールしました。
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