海自「最新ステルス艦」に世界のマスコミ注目か? 日本から持参の“伝統文化”に外国軍人も興味津々

シンガポールで開催される国際的な安全保障展示会に海上自衛隊の護衛艦「やはぎ」が参加しました。就役1年未満の同艦に外国メディアも興味津々。また、艦上には、外国人が興味を持つ仕掛けも用意してありました。

日本の「アレ」がPRに大活躍

 艦内見学では、保全措置のために通路や格納庫を含めた艦内での撮影が厳禁(これは他国の軍艦でも同様)で、撮ることができたのは艦橋前の主砲甲板と後部の飛行甲板のみでした。しかも、「やはぎ」はステルス性を考慮したデザインのため、艦の外に目立った装備がありません。

Large 20250511 01

拡大画像

衛艦「やはぎ」で艦内公開に対応した乗員たち(布留川 司撮影)。

 カメラマン視点でいえば、撮るべき被写体がほとんどなかったものの、それでも各国のメディア関係者がこぞって撮影したものがありました。それが艦内公開に合わせて飾られた「鯉のぼり」です。

「やはぎ」では、乗艦するタラップ脇、飛行甲板に駐機したSH-60K「シーホーク」ヘリコプターの横、格納庫の天井、こういったところに鯉のぼりを掲げて日本らしさをアピールしていました。

 どこで用意したのか乗員に聞いてみると、タラップ脇とヘリコプター脇の小さなものは九州の100円ショップで購入し、格納庫内の本格的なものは乗員の私物をわざわざ持ってきたといいます。

 なぜ、鯉のぼりを選んだのか、その理由については「(IMDEXが)開催されるのが5月だったので、その時期の日本だと鯉のぼりだなと思いました。3月だったらお雛様だったかもしれませんね」と説明してくれました。

 何気ない思いつきのアイディアだったようですが、色鮮やかな鯉のぼりは多くの外国人の注目を集めていました。

 筆者のグループで鯉のぼりに一番興味を持ったのは、保全対応で同行したシンガポール海軍の軍人たちで、「これって何を意味するのですか?」と聞いてくるほどでした。また、被写体を探していたメディア関係者も、鯉のぼりをうまく組み合わせた構図で撮影して、日本らしさを演出していました。

 このような国際的なイベントでは、本来であればその軍艦の能力や任務をアピールするのが一番いいことなのかもしれません。しかし、実際には不特定多数の人々が参加する場合、機密保全や対応人員の問題から簡単なことではないようです。

 メディア関係者として見ると、今回の「やはぎ」の展示に物足りない部分があったのは確かですが、少なくとも「鯉のぼり」を複数展示したことで、IMDEXにおける日本の存在感は十分に出せたのではないかと感じました。

【ナイスアイデア!】これが「最新護衛艦×伝統工芸品」のコラボです(写真)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. あまり具体的に、公にしない方がいいと思う。

    特に隣国の国々などは鵜の目鷹の目で、見ているです。

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  3. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  4. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  5. バス運転士「辞めないで」 東京都が“給与の手当”を10年間補助! 独自の定着支援で「路線廃止」を防ぐ
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開