炎が出て墜ちた! 自衛隊向けの新たな「高出力レーザー砲車」試験中の映像 防衛省が公開
墜落したドローン、たしかに溶けてる!
車両だけでなく護衛艦にも搭載する方針
防衛装備庁は2025年5月14日、自衛隊向けに開発中の車載型高出力レーザ実証システムの試験映像を公式YouTubeチャンネルで公開しました。

これは、防衛装備庁が2021年から2024年にかけて試作した、対ドローン用の自走迎撃システムです。高出力のレーザーを目標となる飛翔体に照射し墜とすもので、探知・照準・ドローン対処に必要な全機能を自衛隊車両1両に集約・搭載しているため、一般道や高速道路、不整地でも自走して移動することができます。
捜索標定および照準については、付属するレーダーを用いて360度全方位から接近するドローンを捜索。発見後は車両上部にあるビームディレクターが目標の追跡を開始します。
そしてターゲットをロックオンすると、車両後部のシェルター内でオペレーターが最終確認し、レーザー照射を開始します。その後、目標であるドローンを継続的に追尾しながら、高出力レーザーを照射することでドローンを破壊します。
動画では、飛翔するドローンに対して照射し、当該機から炎が上がり墜落する様子も収められており、回収したドローンのボディやカメラが溶解しているのも見て取れました。
なお、このたび公開された動画に収められていたのは陸上自衛隊が運用する8輪駆動の「重装輪車両」に灯されたものでしたが、防衛省では海上自衛隊の護衛艦に搭載することも想定しています。
現実には、何秒も静止して撃たれるのを待ってくれないよね。