成田空港「新滑走路」今日本格着工! ”激変”の「将来像」とは? まさに「第2の開港」…NAA社長「安全かつ着実に」
ついに「新・成田空港」第1歩が!
年間発着容量は「50万回」に
成田空港のC滑走路の新設、ならびにB滑走路の延伸工事が、2025年5月より本格的に開始されました。これにともない同空港を運営するNAA(成田国際空港)が25日、空港機能強化工事(更なる機能強化事業)着工の記念式典を挙行しています。新たな成田空港は、どのような姿になるのでしょうか。

B滑走路は第2・第3ターミナル側の区画にあり、現在の長さは2500m。今回の工事で北側に延伸され、3500mとなる予定です。新設されるC滑走路は、B滑走路の南側に整備される計画で、長さは3500mが予定されています。B・Cの滑走路は風向きに応じて、それぞれ1本を離陸用、もう1本は着陸用と使い分けられる運用がとられます。供用開始日は2029年3月末予定で、このことで年間発着容量は年間30万回から50万回まで拡大される見込みとのことです。
「世界の航空需要は将来的に2倍となり、そのなかでもアジア太平洋地域はもっとも高い伸び率となると見られています。そうしたなか成田空港においても空港周辺地域の発展のため、機能強化を図ることは喫緊の課題です。本事業は我が国が世界の人、モノの交流拡大を通じて成長し続けるとともに、(空港周辺)地域と空港が一体的に発展するためには不可欠です。地域のみなさまの協力をいただきながら、安全かつ着実に進捗できるように全力を尽くします」(NAA 田村明比古社長)
なお、滑走路の再整備計画は2014年から始まり、2018年に4者協議で実施の合意を得ました。この時期に工事が開始されたのは、滑走路用地の取得が8割を超え、準備が整ったためとしています。
成田空港では、空港レイアウトの全面的なリニューアル拡張プロジェクト『新しい成田空港』の計画を進めており、今回着工となった滑走路の増設・延伸は同プロジェクトにおける大型計画のひとつです。このほかこのプロジェクトでは、現在3つある旅客ターミナルの機能を、新たな1つの旅客ターミナルに集約させる「ワンターミナル」の整備などが計画・検討されています。
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