ソマリア・アデン湾のラーメンは超美味!? 女性初の護衛隊司令→いまは防大の訓練部長「ならでは」の悩みを激白
防衛大学校の訓練部長のポストに女性自衛官が就任しました。この訓練部長は、護衛艦の艦長や護衛隊司令、広報室長などを経験したベテランだとか。地方協力本部長時代から感じた広報の重要性については思うところがあるようです。
広報はツライよ
その前には福井地方協力本部長として、地元の人たちと向き合ってきた東将補。広報の難しさや手応えを、現場で実感してきたといいます。最近はバラエティ番組で自衛隊が取り上げられることも増え、家族や地域からの理解も増えました。「もっと多くの人に知ってもらいたい」。そう語るまなざしは、とてもまっすぐでした。

一方で、報道の難しさも感じているそうです。女子一期生という経歴のおかげで自身に取材の声がかかることは多かったものの、「じゃあ部隊も」と取材の道筋をつけてもそっちが記事になるのはほんの一部。「『日本初』とか『史上初』みたいな見出しがないとなかなか取り上げてもらえないんです」と、報じられる側のリアルな悩みも聞かせてくれました。
でも、そんなお話を聞きながらも、東将補の人柄はとてもあたたかくて朗らか。部隊を訪れると、ラッパを鳴らされてしまうのがちょっと恥ずかしいそうで「みんなに構えられちゃうから気軽に行けなくなったのが寂しいんです」と照れ笑いする様子に、こちらまで思わず笑ってしまいました。
いまや、護衛艦に女性が配置されるのは当たり前の時代です。性別に関係なく自衛隊の未来をつくっていくことが大切だと、東将補は語ります。その言葉には、現場も広報も見てきた彼女だからこそ持てる視点と願いが、ギュッと詰まっているように感じました。
次回は、防衛大学校に戻ってからのお話を中心にお届けします。どうぞお楽しみに!
Writer: たいらさおり(漫画家/デザイナー)
漫画家・デザイナー。夫のやこさん、娘のみーちゃんと暮らすのんきなオタク。海自にはまってからあれよあれよと人生が変わってしまった。著書「海自オタがうっかり『中の人』と結婚した件。(秀和システム)」「北海道民のオキテ(KADOKAWA中経出版)」各シリーズ発売中。
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