伝説の“名鉄から富山直通”の終着駅が70周年! 存続の危機のなか盛り上げなるか 地元がクラファン
富山地方鉄道「立山駅」開業70周年を記念したプロジェクトが発足。苦戦する鉄道宇を地元が盛り上げます。
クラファンで地鉄グッズや特別な権利のリターンも
「立山黒部アルペンルート」の富山側の玄関口・終着駅である富山地方鉄道立山線の終着駅「立山駅」が、2025年7月1日に開業70周年を迎えます。この節目を記念し、地元の立山町が「鉄道の記憶と立山駅への想いをつなぐ」ことを目的とした記念プロジェクトを実施すると発表しました。

駅の周辺施設では特別映像「(仮)立山駅70年の歩み」が2025年7月1日から8月11日まで上映される予定です。立山駅の歴史や立山線沿線の風景、電車の写真、富山地方鉄道所有の貴重な資料を集めたものだそう。
プロジェクトの実現に向け、立山町ではクラウドファンディングによる支援金募集と、映像用の写真素材の提供を呼びかけています。支援者には立山町の特産品や富山地方鉄道の記念乗車券など、様々なリターンが用意されています。立山駅開業70周年を記念した特別乗車券セットや、立山線で実際に使用されていたカットレールなどのほか、40万円の支援者には電鉄富山駅から立山駅間の往復貸切運行という特別なリターンも設けられています。
立山駅は70年前の開業後、黒部ダム建設をはじめとした北アルプスの大開発が始まり、その開発に使われたルートを使って長野・富山を縦断する「立山黒部アルペンルート」の拠点として、一時は国鉄・JRや名鉄などから立山駅への直通列車も乗り入れるなど活況を呈しました。
しかし、人口減少やバス・マイカー利用の観光客が増え、立山線は苦戦。富山地方鉄道が2025年5月末の決算会見にて、立山線を含む多くの区間で廃止を検討せざるを得ないとの見解を示しています。
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