グリペンE/F 新たな採用国が決定! タイでF-16にまた勝つ 採用に至った決め手とは?

タイの次期戦闘機として採用される。

タイはF-16もグリペンC/Dも運用実績のある国

 スウェーデンの防衛企業サーブは2025年6月4日、タイ空軍が次期戦闘機として同社の「グリペンE/F」を選定したと発表しました。

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グリペンE/F(画像:サーブ)

 タイ空軍は、現在運用しているF-16A/Bの後継機を検討しており、新型のF-16ブロック70とグリペンE/Fが候補に挙がっていました。2024年8月には、グリペンE/Fを次期戦闘機とする意向が示されていました。

 タイではすでに、旧型のグリペンC/Dを運用しており、新型機の導入にあたって有力な候補と見られていました。

 選定理由としては、F-16よりも運用コストが格段に安価であったことや、道路などを仮設滑走路として使用する場合でも、短距離で離着陸できる性能が評価されたとみられています。実際に、タイ空軍はグリペンC/Dによる600m未満の滑走路からの離陸訓練も行っています。

 なお、サーブによれば、現時点ではまだ正式な契約の締結や注文の受領は行われておらず、詳細については今後発表される予定です。

 同社のミカエル・ヨハンソンCEOは「タイ王国空軍がグリペンE/Fを将来の戦闘機として選択したことを歓迎するとともに、この調達プロセスの次のステップを楽しみにしています。グリペンE/Fは、タイの将来における独立した空軍力を実現する最良のソリューションであり、同国の安全と安全保障に大きく貢献するでしょう」と述べ、今回の選定を歓迎しました。

 なお、南米のコロンビアでもグリペンE/FはF-16Vと次期戦闘機の座を争っていましたが、2025年4月にグリペンE/Fを選定するとの発表がありました。同国に関しては、政権交代などが同機選定に大きく影響しました。

【画像】実は既にデザイン案出てる! これが、タイ空軍仕様のグリペンE/Fです

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