対ドローン用の「セントリーガン」か? 自爆ドローンを撃墜するAI機関銃の動画をウ政府が投稿
ウクライナでは、「シャヘド・キャッチャー」とも呼ばれるらしい。
AIが自己判断して対空機銃で迎撃
ウクライナ政府の公式サイト「ユナイテッド24」は2025年6月4日、公式Xで、AIを搭載した対空機関銃「スカイ・センチネル」が、自律飛行型の自爆ドローン「シャヘド136」を撃墜する映像を公開しました。

このシステムは、据え付け式のM2ブローニング重機関銃に各種センサーとAIを搭載したもので、人による操作を必要としない自律型銃塔となっています。
「スカイ・センチネル」はレーダーデータと連携することで、AIが不審機の探知、ロックオン、飛行軌道の追跡、さらには射撃の弾道計算までを自動で行います。主にロシア軍の自爆ドローンから都市を防衛する目的で設計されており、既に敵ドローンの撃墜にも成功しているとのことです。
有効射程は約1.5kmで、時速800kmまでの空中目標に対応可能です。この性能は、「シャヘド」をはじめとする大半の小型・中型自爆ドローンや、低速の巡航ミサイルの迎撃に十分対応できるものです。実際、ウクライナではすでに「シャヘド」の撃墜実績があり、「シャヘド・キャッチャー」というニックネームも付けられています。
ユニット1基あたりの価格は約15万ドル(約2160万円)で、都市を効果的に防衛するには10基から30基が必要とされています。
しかし、対空ミサイルを搭載した従来型の防空システムに比べると、「スカイ・センチネル」は、使用する弾薬が広く普及している12.7×99mm NATO弾であるため、コストを抑えることが可能です。
また、人が操作する対空機関砲や機関銃とは異なり、人的損失や疲労を考慮する必要がないという点も利点です。開発者は「容赦ない脅威に対して、費用対効果の高い解決策を提供する」とアピールしています。
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