多弾頭ミサイルと化した自爆ドローン「フォックスバット」ロシア無人機工場を爆撃か“滑空爆弾化”したグライダーで火力増強
多弾頭ミサイルと化した無人機。
ロシアの無人機工場を攻撃か?
ウクライナ参謀本部は2025年6月16日、長距離自爆ドローン化したA-22「フォックスバット」が自爆グライダーを牽引し、エラブガ特別経済区にある「シャヘド」や「ゲラン2」などを製造する自爆ドローン工場を攻撃したと発表しました。

ウクライナおよび海外のミリタリーメディアによると、自爆機が別の自爆機を牽引して攻撃を行うのは今回が初めてとみられています。
参謀本部によれば、牽引されたグライダーにはTNT換算で約100kgの爆発物を搭載可能で、目標付近で切り離して滑空させることで、A-22とは異なる目標への攻撃が可能だとしています。なお、A-22本体にも約90kgの爆発物を搭載できます。
両機は、一般的な自爆ドローンよりも多くの爆薬を搭載できることから、参謀本部は「遠く離れた2つの目標を、比較的大きな爆発力で同時に攻撃することが可能となる」と説明しています。
エラブガは、ウクライナ軍とロシア軍が戦闘を続けている前線から1000km以上離れた場所に位置しますが、自爆ドローン化されたA-22は、巡航ミサイルの代替として開発された背景があり、追加の燃料タンクを搭載することで、およそ1200kmの射程を有するとされています。
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