2時間半の航路でここまで豪華とは…! 九州~四国のフェリー、“住める”レベルな設備の数々
関西~愛媛と愛媛~大分を結ぶ「オレンジフェリー」。このうち愛媛~大分間の「九四航路」は約2時間半の船旅ですが、多くの驚きがありました。特に「特等室」は必見です。
国内最高クラスの品質を誇るベッドが魅力
筆者(安藤昌季:乗りものライター)は、1室しかない定員2名の「特等室」を予約しました。シャワー・トイレ室とソファのある居住スペース、ツインベッドを配した個室です。アメニティとしてタオルと歯ブラシセットも付属します。シャワー室には窓があり、海を望むことができます。シャンプーやボディソープが備え付けで、お湯もすぐに出るので快適でした。

特筆すべきはベッドの品質。全国の長距離フェリーの最上級個室と比較しても遜色なく、むしろ上回っているといっても過言ではありません。あまりに寝心地が良くて、一瞬で深い眠りへと誘われます。
同じ地点を結ぶ宇和島運輸フェリー「れいめい丸」の特等室も高品質のベッドを備えています。約2時間半の航路で、日本最高クラスのベッドを装備した船が競っているのは、個人的には「推し」ポイントです。
特等室については、設備、インテリアを含めても長距離フェリーの上級個室と同等か、それ以上のクオリティを感じました。特に深夜2時50分に八幡浜を出港し、早朝5時15分に臼杵に到着する102便は、朝7時まで船内で休憩できるので快適さを満喫できるでしょう。
騒音、振動も少なめで、2時間20分の船旅はあっという間でした。臼杵港はJR臼杵駅から徒歩圏内、八幡浜港もバスでJR八幡浜駅から約5分(徒歩でも約25分)と、車でなくても利用しやすいフェリーです。
四国と九州を行き来する際には、選択肢になると感じた航路でした。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
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