護衛艦「かが」初公試、完成秒読みに 海自ヘリ空母、4隻体制化の大きな意味、浮き彫りになる課題

2016年8月に、ヘリ空母「かが」が初公試を実施。まもなく海上自衛隊の「ヘリ空母」が4隻体制になります。これは日本の防衛、そして災害対策にとって大きな意味があるものですが、それにより「別の課題」が浮き彫りになりつつあるようです。

海上自衛隊で4隻目の「ヘリ空母」、そこにある意味

 2016年8月2日(火)、海上自衛隊の新鋭ヘリコプター搭載護衛艦「かが」が、初公試を実施しました。

「公試」とは、艦の建造および進水、そして必要な装備品を搭載する艤装作業を行ったのちに実施される性能評価試験であり、今回、「かが」は生まれの地である横浜市磯子区のジャパンマリンユナイテッドの岸壁からはじめて出港しました。「かが」は今年度末に海上自衛隊へ就役し実働体制に入る予定で、完成まで秒読み段階といえます。

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横浜市のジャパンマリンユナイテッドで艤装中の護衛艦「かが」(関 賢太郎撮影)。

「かが」は、海上自衛隊で最大の艦艇である「いずも型」の二番艦であり、全通飛行甲板を使ったヘリコプターの運用を主目的とする空母(航空母艦)の一種、「ヘリ空母」です。ひとまわり小さい「ひゅうが型」の「ひゅうが」と「いせ」、同型の「いずも」に続き、海上自衛隊のヘリ空母はこれで4隻目。そして「かが」の就役によって、海上自衛隊・自衛艦隊の主力となる4つの護衛隊群すべてに、ヘリ空母が配備されることになります。

 護衛艦は、その就役期間の3分の1を休息および修理、同じく3分の1を訓練に必要とし、実戦に投入できるのは残りの3分の1で、この3段階を繰り返し続けます。「かが」の就役でヘリ空母が計4隻体制になること、それは最低でも1~2隻のヘリ空母を高い練度の状態で維持できることを意味し、それによって有事における海上自衛隊の作戦自由度を大きく高めることが可能になります。

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コメント

5件のコメント

  1. 初公試は2日です。訂正ください。

  2. 有事の際には、固定翼機の使用は……アリ?。

  3. ヘリコプターが艦と同じローテションである必要はないんじゃね?
    ついでに言うと、これまでのヘリ搭載護衛艦の整備能力に不安があるからこそ大型で整備スペースの取れる洋上整備集約艦とみなすこともできるんじゃね?

  4. 海上自衛隊(警備隊)発足時に米国がボーグ級護衛空母1〜2隻貸与するプランがあっただとか、80年代もあくまで旧海軍のような空母が欲しいわけではないとの前置きでシーレーンには対潜用のヘリ空母が必要と語ってた現役自衛官幹部がいたように海自の主任務は長らく機雷除去と対潜が中心だったわけですが、今の時期にそれが実現したことが時代とマッチしているのかといたとこまで分析して語った記事にはお目にかかってません。

  5. F-35Bは結局導入できんのか?